神奈川県の公立入試 学力検査・理科

神奈川県の公立高校入試問題について深堀するシリーズ。今回は『理科』です。

 

『理科用語を覚える』,『原理を理解する』といった暗記から思考力まで要求される科目です。神奈川県の公立入試ではどのように出題されるのでしょうか。このページでは理科の入試問題について解説していきたいと思います。

 

簡単?難しい? 学力検査・理科の問題

理科の入試問題は,全分野からまんべんなく出題されます。設問で極端に難しい問題はありません。

出題内容は知識の活用から,実験結果の読み取り・考察といった思考問題と幅広いです。

得点分布も30点台~80点台と広範囲に広がっており,実力によって差をつけやすい入試問題であるように感じます。

 

学力検査 平均点の推移

2026年版 平均点推移

 (参考資料:『神奈川県公立高等学校入学者選抜 学力検査結果』)

 

令和8年度入試・得点分布(理科)

2026得点分布(理科)

(参考資料:『神奈川県公立高等学校入学者選抜 学力検査結果』)

 

どんな問題が出るの? 大問ごとの出題内容

問1,問2 第1分野(物理,化学)・単問

各大問9点ずつの配点となるように構成されています。

設問ごとに内容が独立しており,単元もバラバラで出題されます。

問1の物理分野は苦手な人が多いですが,稀に1問目から正答率が低い問題が出題されることもあり,「どうしよう…!」と動揺した受験生が多かった年もありました。

 

問3,問4 第2分野(生物,地学)・単問

こちらも各大問9点ずつの配点となるように構成され,設問ごとに内容が独立しており,単元もバラバラで出題されます。

知識量が要求されやすい分野ですが,かなり細かい知識も問われます。最近は学校教科書の資料ページや補足で記載されている内容など,隅まで網羅しないと対応ができない問題が出題される年も増えてきました

 

問5,問6 第1分野(物理,化学)・長文問題

各大問16点ずつの配点となるように構成されています。大問1つにつき見開き1ページの問題量となっており,すべての文章を読んでいると解答に時間がかかってしまいます。

内容は実験結果の読み取りや考察に関する問題が出題されることが多いですが、令和8年入試では公式を利用した計算問題が目立ちました。計算問題とはいえ公式にあてはめれば答えにたどりつけるため、解答はしやすくなった印象です。正答率も前年より上昇しました。

考察問題の場合は見慣れない実験もあるため,関連知識を活かして結果から何が分かるかをとらえられるかが要求されます。

 

問7,問8 第2分野(生物,地学)・長文問題

こちらも各大問16点ずつの配点となるように構成されており,大問1つにつき見開き1ページの問題量となっています。

実験や観察から出題されますが,実験内容に関連しているだけの知識問題もあり,説明を読まなくても解ける問題もあります。知識系の問題は手早く解答し,思考が必要な問題に時間をかけられるかがポイントです。

令和8年入試では問5・問6の出題傾向が変わり、少し簡単になった分、問7・問8の考察問題が難化した印象です。特に問8では全設問の中で正答率が低い問題が集中しました。

 

まとめ

神奈川県の理科の問題は,極端に難しい問題は無いものの,出題が幅広いです。

分野だけ見ても物理・化学・生物・地学が各3年分あるため,1つの分野に1週間の時間を割くとした場合,全分野を網羅するには3か月が必要になります。

一方,分野ごとの関連が比較的小さいのが中学理科の特徴として挙げられます。よって,早い段階から入試に向けた準備ができます。着実に復習を積み重ね,入試対策の時期にカバーしなければならない部分を少しでも減らすのがポイントです。

 

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