神奈川県の公立入試 学力検査・数学

神奈川県の公立高校入試問題について深堀するシリーズ。今回は『数学』です。

思考する問題が多く、苦手とする人も多い科目かもしれませんが、入試ではどのように出題されるのでしょうか。

簡単?難しい? 学力検査・数学の問題

 

数学の入試問題は、設問ごとの正答率の差が大きいのが特徴です。正答率が高い問題は多く、50点は狙える出題が続いています。入試問題全体で難易度のバランスが保たれており、5科目の中で平均点の変動が小さい点も特徴として挙げられます。

一方で、正答率が1ケタ台の問題も例年出題され、高難易度問題の配点が6点と大きいことから、受験生の得点分布は80点以上の層が少なく、上位ほどまわりと差がつけにくい傾向が続いています。

 

学力検査 平均点の推移

(参考資料:『神奈川県公立高等学校入学者選抜 学力検査結果』)

 

令和6年度入試・得点分布(数学)

(参考資料:『神奈川県公立高等学校入学者選抜 学力検査結果』)

 

どんな問題が出るの? 大問ごとの出題内容

神奈川県の入試問題は、出題内容・構成がほぼ固定化されています。ここでは大問ごとの出題内容や求められる力を説明していきます。

 

問1 基本計算問題

3点×5問で15点分の出題が続いています。

出題内容は正負の数や展開・因数分解など計算処理の問題です。県内正答率も90%近くあり,問2以降の解答の前提能力ともなるため、全問正解をして確実に得点したい問題です。正確な計算力はもちろん、この後の問題を解く時間を確保するためのスピードが求められます。

 

問2 小問集合

配点4点の問題が5~6問出題されます。

比較的簡単な文章題で構成されます。入試対策用のテキストなどにも掲載されているレベルで、正答率も高い問題です。その分、解き方が分からない問題があると差をつけられる問題ともいえます。数学の入試対策というと、この後の図形や関数に注力しがちですが、これらの問題についても基本的な問題の解き方が身についているか確認しましょう。

 

問3 長文問題集合

設問4問で構成されています。出題順はまちまちですが,『図形の証明問題(選択式)+計量問題』,『データの活用』,『平面図形の計量問題』,『速さ・割合の文章題』で構成されることが多いです。

図形の証明問題は空欄に当てはまる式や語句を選択する形式になっており、順を追って解き進めれば解答できる問題です。

『データの活用』の出題は,ヒストグラムからの出題か箱ひげ図からの出題(あるいはその2つの混合)です。例年は資料から読み取れることを問われていましたが、令和7年入試では条件整理の要素が含まれ、さらなる思考力が問われました。

『平面図形の計量問題』は高難易度問題の1つであり,例年の正答率は1桁台です。問題へのアプローチも年によって異なるため,対策がしにくい問題の筆頭です。

 

問4 関数

3問 計15点の構成です。内容は2次関数と直線のグラフからの出題です。設問については例年固定されており,(ア)は2次関数の式の導出,(イ)は直線の式の導出,(ウ)は応用となっています。

(イ)までは解き方もほぼ固定されており,座標が求められれば解答までに時間を必要としないため得点源となる問題です。

(ウ)は高難易度問題の1つですが,地道に計算を進めれば解答にたどり着けます。ただ,計算処理の量が多いため,計算ミスや解答時間不足が起こりやすい問題ですので、時間配分や問題を解く順番をしっかり考えて入試に臨みましょう。

 

問5 確率

5点×2問の出題です。さいころを2つ投げ36通りの中から条件に当てはまるのが何通りあるか,という出題形式が定番です。問題となるルールや操作についてはこれといった傾向はなく,ルールの理解しやすさなどで正答率が変動しやすい設問です。

一時期、(イ)は正答率10%台が続いた時期もありましたが,令和5年・6年の入試では易化の傾向があります。

36通りすべての結果を調べれば解答を出すことは可能ですが、かなりの時間がかかるため、いかに楽に解けるかがポイントになります。

 

問6 空間図形

2~3問の出題です。R05年入試までは3問15点の構成でしたが,例年の(イ)に相当する問題が削減され,R6年入試では2問10点の構成に変化しました。

(ア)は体積や表面積といった基本的な計量問題が設問となります。正答率が高めの問題ですが、近年は展開図の出題が続き,見取り図がイメージできる,できないの差が出ている印象があります。

最後の設問は高難易度問題の1つです。道筋が立てられれば問4(ウ),問5(イ)より解答時間はかかりません。しかし正答率1ケタ台の高難易度が続いている問題であるため、しっかりとした演習は必要です。

 

まとめ

数学の入試で得点をするには、まず計算力が必要です。基本的な計算処理ができればある程度の得点源となります。また、難しい問題に対して、解法がわかったとしても計算ミスがあれば得点にはつながりません。素早く、正確に計算ができるように練習をしておきましょう。

また、出題パターンが固定化されている問題も多いので、過去問に触れ「これはこうやって解く!」というのがスムーズに出てくるようにしておきましょう。見たことがある問題が多いほど、アドバンテージを取ることができます。

一方で難しい問題は解答に時間がかかるうえに、得点につながりにくいです。問題を見て解き方の方針がたてばよいですが、そうではない問題が出題されたときにどう対応するか考えておきましょう。

 

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