歴史を学習すると奈良時代、平安時代、鎌倉時代と仏教がついて回ります。奈良時代(あるいはそれ以前)では、法隆寺=世界最古の木造建築、東大寺=大仏、唐招提寺=鑑真、興福寺=阿修羅像、薬師寺=三重塔など、覚える事がたくさんありますよね。例に挙げた寺院を見学された方も多いかと思いますが、他の寺院との違いがあることにお気づきでしょうか?
お墓がないのです。奈良の仏教は現世(東方浄瑠璃世界)を楽しく、迷うことなく生きることを導くもので死後のことは考慮されていないようです。ですから、檀家が存在せず寺院の維持は見学者の拝観料が主体となっています。さらに付け加えるとお坊さんの人数も少なく、興福寺や薬師寺では10名前後しかいないとのことです。
また、これらの寺院のお坊さんが亡くなると他の宗派のお坊さんに葬儀の際のお経をお願いするというのもびっくりですね。
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