中学校生活・入試情報をまとめるシリーズ
今回は『内申点』編(前編)です。
内申点は高校入試に関わる重要な数値です。
その内申点がどのようにつけられているのか、理解しておきましょう!
科目ごとの「評価」と「評定」
各科目の内申点は『3つの観点』の評価で決まります。
- 知識・技能
- 思考・判断・表現
- 主体的に学習に取り組む態度
この3つの観点がそれぞれ「A°」,「A」,「B」,「C°」,「C」の5段階で評価され,その評価によって各科目の評定(良い方から「5」,「4」,「3」,「2」,「1」)が決まります。
内申書の一例
※少しややこしいですが…
成績表における「評価」⇒観点別の成績基準(A°,A,B,C°,C)のこと
成績表における「評定」⇒観点別評価によって算出される各科目の評価(5,4,3,2,1)のこと
各科目の評定(内申) | 観点別の評価点* | 3つの観点の評価
組み合わせの例 |
5
十分満足できると判断されるもののうち、特に程度の高いもの |
14~15点 | A°,A°,A°(15点)
A°,A,A°(14点) |
4
十分満足できると判断されるもの |
11~13点 | A,A,A°(13点)
A,A,A(12点) B,A,A(11点) |
3
おおむね満足できると判断されるもの |
8~10点 | B,A,B(10点)
B,B,B(9点) B,B,C°(8点) |
2
努力を要すると判断されるもの |
5~7点 | B,C°,C°(7点)
C°,C°,C°(6点) C°,C°,C(5点) |
1
一層努力を要すると判断されるもの |
3~4点 | C,C°,C(4点)
C,C,C(3点) |
*A°=5点,A=4点,B=3点,C°=2点,C=1点 と見たときの3観点の合計得点
※数字に表れない情報にも注目!
例えば4という評定を見てみると、観点別の評価点は11~13点です。
13点の人はあと1つ観点別の評価が上がると評定は5になります。
逆に11点の人は観点別の評価が1つ下がると評定は3に下がります。
同じ4という評定でも「5に近い4」,「3に近い4」などが混在しています。
各科目の評定はこのように決まり,1回の内申点の満点は5×9科目=45点です。
神奈川県の公立高校入試では2年後期内申,3年の後期仮内申が入試資料として活用されます(詳しい数値計算については「高校入試編 公立入試『共通選抜』について」で取り上げます)。
まとめ 数値だけでは見えないところにも注目!
今回は内申点のつき方について見ていきました。
入試に大きく影響することもあり、5段階評価の「評定」ばかりに目が行きがちですが、その評定がぎりぎりなのか、余裕を持ったものなのかというのも重要な視点です。各評定の状況については観点別の評価で把握できます。
では、観点別の評価はどのようにして決まるのでしょうか。
後編に続きます。
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